しろごま油の魅力について

水に恵まれコメ作りを生業とするモンスーン・アジアに、広くみられる調味料が魚醤で、ベトナムのニョクマム、タイのナンプラー、インドネシアのサンバルが、その代表的なものです。 つまりコメの文化においては、コメと魚がセットになり、これに魚醤さらには穀醤とこれも水田稲作と関係が深く、日本でも弥生時代には、ブタを飼っていたことが指摘されています。

すなわちコメと魚と魚醤あるいは穀醤に、ブタとニワトリをセットとする食事体系が、コメ文化の特徴なのです。 なおヨーロッパにも、アンチョビなどの魚醤もありますが、これは少数派と考えてよいでしょう。
調味料を加えたのが、味覚体系の基本になります。 コメを育てながら、それに必要な水に棲む魚を組み合わせたのです。
さらに動物としては、ムギ文化圏へも伝えられたニワトリがありますが、もう一つ重要なのがブタです。 比較的簡単に飼えるブタは、乳を利用できませんが、人間の食べ残しや排世物も食べて育ちます。
かつて沖縄では、プールと呼ばれるトイレで、ブタを飼っていました。 沖縄に限らずコメ文化圏では、トイレに併設した場所でブタを飼っています。
牧畜のように、手間をかけ、たくさんの数を飼育するのではなく、農業を行いながら少数飼うので菓子も酒もコメから作った日本こうしたコメ文化圏においては、ムギ文化圏と同じように、噌好品もコメと深く関係します。 このうち、もっとも典型的に、コメを重んじてきた日本の場合をみてみましょう。

まず日本の和菓子は、その材料のほとんどがコメ粉から作られています。 もちろん和菓子には、ムギやクズあるいはワラピ、さらには豆類も用いますが、ウルチゴメの鯵粉、モチゴメの白玉粉・道明寺粉などで作ったものがほとんどです。
つまり餅や団子のほか、落雁やおこし、さらにはセンベイなどでは、コメが主材料として使われているのです。 また日本の酒は、一部の焼酎類を除けば、コメから造ります。
南九州の宮崎県椎葉に伝わる伝統的な神楽でも、コメの酒は焼酎より格段価値のある酒として扱われています。 しかもコメの酒は、生ゴメや餅・コメ団子などとともに、神への最も重要な供物とされます。

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